2010年9月8日水曜日

聖なる谷を観光する。

朝起きて窓を見ると、外をアルパカが3頭歩いてた。
だんなに教えてあげると、眼がキラキラした(笑)
今回の旅行、うちの目的がマチュピチュだとしたら、
だんなの目的は(製品じゃなくて生物の)アルパカだから仕方ない。

朝食を食べて、チェックアウトする。
今日は運転手さんと聖なる谷とクスコ周辺観光。ガイドは無し。
でもどうも向こう側と話がきちんとついてなかったらしく、ちょっと混乱あり。
でも大丈夫。
今は携帯電話があって、電話の向こうは日本語が話せる人がいる。
こちらの希望を伝えてどうにかしてもらうことに。

そのどうにかしてもらってる間、我々はまずはオリャンタイタンボ遺跡に。
ここで1時間半見学。

入り口でチケットの説明を受ける。
(チケットはいくつか種類があり、
 うちらがほしいのは16箇所まわれる周遊券(130ソル)です)
残念ながら16ヶ所全部は回れないけど、
見たいところが全部入ってるのはこれしかないので。

希望のチケットを言うと、受付の彼女は困った顔。
どうもそのチケットが無いらしい。
8時半になったら(多分エライ人が)持ってくるらしいので、
とりあえずチケットなしでまわることに。

ここは2回目で、前回見に行くことができなかったところからまわる。
ガイドさんが一緒だと「気になるあっち」に行けなくて残念感が募るんだよね。

遺跡横は畑。牛がぼぉっとしてます。
前は崖に確かダリアが咲き乱れていたのに、
乾季の終わりだけあって、あるのはサボテンばっかり。

朝早い(というか開場直後だった)から観光客の数は少ないけど、
以前の閑散とした感じは全くしない。

遺跡を上ってると(別に遺跡の上に登ってるのではなく遺跡が斜面にできてるだけです)、
町からドンチャカパレードの音が。
マーチングに続いてどう見ても制服を着た学生が列をなして歩いている。
プラカードを持つわけでもなく踊るわけでもなく、
持ってきた双眼鏡を覗いたけど、一体なぜパレードをしているかさっぱり不明。

うろうろ観てるとあっという間に1時間半。
出口のところでは係員さんに呼び止められて、チケット代を払う。
さすがこういう所はしっかりしてるな。
別にチケット買わずに帰るつもりはなかったけど。
(どちらにしろ今日まわる遺跡にはチケットは必要だしね)

気持ちゆっくりできなくて、もう少し時間があっても良かったかもと思いつつ、
次の目的地へ。

とは言っても、なんとかしてもらってることが、まだどうなったかよくわからないので、
次の目的地をどこにするか未決定。
多分運転手さんもわからないと思われる。
が、クスコに行くにしろピサック(こちらが希望目的地)に行くにしろ
ウルバンバという町までは道が同じなので、とりあえず出発。
ちなみに運転手さんはスペイン語しか話せませない様子。

途中携帯がなり、電話を代わって話すと希望通りピサックに行けることに。
まぁ運転手付きの車があるのでどこにでも行けるんだけど、
お昼ごはん付きだったので、どこで食べるかが問題だったのです、実は。
クスコかウルバンバという話だったんだけど、
それじゃあ時間的に厳しいということで、ピサックでお願いしたの。
事前に連絡し忘れたうちのせいだな。ごめんなさい。

どうでもいいけど彼の携帯の着信音がF1の車が走り抜けていく音で、
旦那曰く、他の人もそうだったということで、
会社でそれが規定されているのか、彼らの趣味なのかが気になるところだ。

1時間半ほど走るとピサックです。
目的は市場ではなく(市場は有名らしく日火木やってます)遺跡の方。
町から歩けるって話も聞いたんだけど、
車に乗ってみてる限り、かなり頑張らないと行けない様子でした。
もしかしたら徒歩用裏口があるのかも。

ピサック遺跡では2時間見学しました。でもちょっと少なかったかな。
ここなら1日楽しめそうだし、
遺跡内のアップダウンも大きいので、もう少し時間があった方が良かったかも。
できればあと15分くらい…

なぜなら始めゆっくり見過ぎたせいか、時間がなくなって
入り口まで戻るのに大変頑張らなければいけなかったから。
まぁ見たいものは全部見たので満足度は高いんだけど、
帰りの上り(段々畑30階分くらい)は本当に大変だった。
「(こんな筋肉痛なのに)こんな急斜面を登るの! 10分で!?」って感じ(笑)
結局15分で登ったんだけど。

でも遺跡はとても楽しくて良かった。
保存状態も良くて、ここにも日時計があって造りも精巧。
世の常として入り口から遠ざかれば遠いほど、観光客も減ってくし。
ミニマチュピチュとして名を馳せているだけあるな。
期待が少ない分、正直遺跡自体はマチュピチュより良かったかも。

辺りはのんびりした谷の風景が広がっていて空には雲が漂っていて、
ぼーっとするのもいいかもれない。
残念、3時間くらいって言えば良かったと思った。
まぁ昼時(1時に戻ると伝えてた)なので2時まではつらい。
お腹へってそれどころじゃなくなるから。

運転手さんと合流して、ピサック遺跡から山を下る途中でお昼ごはん。
スープとメインとデザートと飲み物で20ソル。
デザートはみかんとパッションフルーツ。
パッションフルーツが丸のままでてきたんだけど、初めてで困っていたら
お店の人が皮のむき方を教えてくれました。
入り口にある女性のマネキンが気になるお店だったけど、美味しかった。
特にスープがうまかった。ペルー料理は外れないなぁ。

その後市場の寄るということで、
こちらには用がなかったけどそういうものかと思い、行きました。
運転手さんに「(滞在時間)1時間?」と聞かれ、いやいや30分と言って見に行きました。
今日は市が立ってないと思ってたのに、多くの店がやっていた。
市が立ってる時ってこれ以上かぁ・・・ あぁ生鮮食品も売ってるのかも。
今日は土産物ばっかりだったし。

結局15分くらいで戻って(欲しいものは全くなかった。土産買う気ないし)
一路はクスコへ。
ピサック-クスコの道は小さい川沿いだったんだけど、
アスファルトが大きくえぐれていて、山側も土砂崩れの跡が見えた。
この間の豪雨でヤラれたのかもしれない。
とりあえず道は通れるようにして、復旧は順番待ちなのかも。
やっぱり主要道路から直していくからねぇ。

そんなことを思っていると、見たことのある風景が。
ピサックからタンボマチャイの遺跡は意外にすぐだった。
日本人の観光バスもあり、ここも前と比べると活気があった。
でも雲で日が陰ってきたせいで肌寒い。さっきまで半袖でも暑かったのに。

遺跡入口から遺跡まで歩く道すがら、アルパカや羊が放牧?されてて、
地元のおばちゃんがアルパカの子どもを抱いてた。
小さくてかわいくて、さりげなく羊の赤ちゃんも混ざってるのが微笑ましい。
遺跡をサクっと見学し、だんなが念願のアルパカに近寄っていった。

以前アルパカに飛んで逃げられたことがあるので、慎重に近づくダンナ。
でもすっげぇうれしそう。
様子を写真に収めたんだけど、この旅行で一番楽しそうな顔の写真がとれた。

その後すぐそばにあるプカプカラ遺跡を見学。
前の時は道から見ただけで、中には入れてくれなかったんだ(不満見え見え)。
「あんまり楽しくないですよ」って。

でも中にはいって、それが嘘だった(いや、もしかしたら普通の人にはそうなのかもしれないけど)ことを知る。
タンボマチャイと造りが全然違うし、精巧さも劣るとは言えるけど、
十分に緻密な作りになっている。
違いが面白いし、マチュピチュより保存状態がいいせいか
「ちょっとこの石組みは・・・」みたいなのもない。
折角いい遺跡なのに車窓からの風景だけなんて勿体無いなぁと思った。

さてプカプカラを後にして、本日のメインイベントである最後の遺跡に向かいます。
それは、サクサイワマン。
(途中のケンコー遺跡はもういいかということで、パスした)
ここをどうしても、もう一回じっくりと見たかったんだよね。

サクサイワマンはほんとにすごいです。広いし造りも精巧で、石がすごくでかい。
だんなと二人、正直マチュピチュよりこっちの方がずっと興味深いよねって。
ただクスコより高い場所にあるので、
慣れるまでははしゃぎ過ぎ無い方がいい場所ですが…
ちなみにうちは寒さにヤラれた。
上着を車に置きっぱなしで出てしまって、本当に寒かったです。

メイン遺跡の反対側にある小高い丘にも石造りがあって、
その岩の切り出しもすばらしく直線的。
見ていてとても楽しかったです。

遺跡からはクスコの町を一望できるポイントもあります。
前はブルーシートがあちこち目立っていたんだけど、流石にもうなくなってました。
きっとプレハブの家になってるんだと思います。

1時間半ぐらい見学して、寒くて車に戻りました。
他にどこか行くか?と聞かれたけど、特にないのでホテルへ。
チェックインは事前に済ませてあったので、鍵だけ受け取って部屋へ入る。
部屋は清潔で、水とチョコがついてました。

簡単にシャワーを浴びて、夕食時間。
アルマス広場でお店を探すかぁと出かけるも、広場の手前でお店に入る。
広場前の道のあっちこっちで客寄せをしていて、
それが鬱陶しいので寄せられる前に適当に入ったの。

食べたのはピザとアンティクーチョ(牛の心臓)。
美味いけどちょっと味濃いし、量多いよ。
体調が心配だったからアルコールは無しで、炭酸水にしました。
昔は炭酸水が苦手だったのに、最近これでお酒割るようになって味に慣れた(苦笑)

明日はクスコでぶらぶら予定。
今日もおもいっきり遊んだので、早めに就寝。