2010年9月6日月曜日

初、マチュピチュだ☆

眠い目こすり、5時起床。
4:45からやっているホテルの朝食処は無人でした。
まだまだ外は暗く、残念ながら天気は悪そうです。

6時頃にマチュピチュに向かうバス停へ。
遺跡にはバスで行くか、歩いて向かうかしか方法がないけど、
歩いて行くのはちょっと・・・
既に10名くらいの観光客がいて、バスが満席になるのを待ってました。
(満席になり次第出発らしい)
乗り込んだバスはすぐに定員に達したようで、まもなく出発。

つづら折りの道をバスは黙々と、でも着々と登っていきます。
(実際には荒目の運転だったんだけど、ガスがかかっている道を行くバスは
 なんとなく静かなイメージだった)
300mほど登るとマチュピチュで、バスからもその一端が見え隠れしていました。
唐突に山道が終わると、サンクチュアリロッジの前の停留所に着きます。

ちなみにマチュピチュとバスのチケットは事前に購入していて、
バスが往復14ドル、遺跡入場料は124solでした。観光地価格ですね。
入り口でマチュピチュのチケットに名前を書き入れ、入場。
既に遺跡内にはそれなりの人がいました。

我々がまず目指すはワイナピチュ。
1日400人の入場規制があって、
できるだけ早くと言われていたので朝5時に起きてきました。

初めて入るマチュピチュ内は、
どこがどうなってるか非常にわかりにくく迷路みたいで、
前の人についてワイナピチュに向かうが、低いとはいえ高地。
すぐに息が上がる。そして置いて行かれた・・・

休憩ついでに高台で立ち止まって見渡すと
霧がかかって全貌が見えないとはいえ、正にマチュピチュ。
すごい、写真と一緒だ。リャマもいる。

見つけた道しるべに沿ってワイナピチュの入り口に到達したのが7時半。
うちらで70番目でした。
(お昼頃でもまだ登っていく人がいたので、そんなに早起きしなくても良かった…
 でも早いほうが霧が晴れていくマチュピチュの様子が見れるし、
 気温が上がる前に登ったほうが楽だと思うので、
 結果的には早起きも悪くはなかったんだけど、せめて6時起きなら文句もなかったのに)
入り口で名前と入場時間などを書いて登山開始です。

ワイナピチュまでの道のりは、
大まかに言って「一度上って降る。そしてひたすら登る」です。
そしてその登りは思ったより急だった。
道の途中に月の神殿へ向かう分岐があったけど、まずはワイナピチュ山頂へ。

高山にはだんなよりうちの方が適応が早いので、
普段なら彼の方が体力あるのだが、今回は彼が死にそうだった。
「こんなんだと知ってたら登らなかった」というけど、ごめん、うち知ってた(笑)
がんばれ。
途中、雨も降りだして泣きっ面に蜂状態。
この登り、私にはそれほどしんどいとは思わなかったので、適応次第かと。

頂上付近には、岩に座って霧が晴れるのを待つ人たち。
全部で20人くらいいたかな。
日本人のグループが7人ぐらいだったから、
(その後彼らのテンションが上って騒々しかった。団体はうるさいなぁ)
うちらを入れて半数近くが日本人だったことになる。

雨は上がったけど、まだマチュピチュは見えない。
適当に場所を探して座る。
岩はまだ濡れてるから防水ズボンを履いて座った。持ってきて良かった、暖かいし。

休憩しながら水分補給と甘み補給。
グミだと信じて疑っていなかった食べ物が、実はドライクランベリーであることが発覚。
包装紙をよく読むと、確かにドライクランベリーって書いてあった。
絶対にグミだと思ってたのになぁ。

太陽が昇ってきて気温が上がってきたせいで、霧が上昇を始める。
上昇気流にのって霧が上がっていくのがおもしろい。
きゃあきゃあ言ってるのを聞きながら、霧が晴れるのを待つ。
ワイナピチュは多分神聖なところだと思うので、
出来れば厳かに待っていたいんだけど。。。

大分霧が晴れてきたなぁと思ったら、背後に犬が!?
誰かが連れてきたという様子でもなさそう。
(大体、遺跡内に犬を連れて入ることができるのだろうか?)
「もしや君は、一匹でふもとからこの山を登ってきたのかい?」と聞きたい気分。
意味もなくとりあえず犬を記念撮影。
犬の出現は唐突で、しかも予想外だったから誰もが驚いてた(笑)

霧の残るマチュピチュと写真を撮って降ることにする。
少し行くと道が二手にわかれていた。
一つはマチュピチュへ戻る道、もうひとつは月の神殿へいく道。
(看板は月の神殿じゃなくて、なんとかって書いてあった。忘れたけど)
ちょっと迷ったけど、月の神殿へ向かう道にした。

ちなみにここからが本当に辛かった。
道もワイナピチュに登る道より険しかったし、
看板に45分って書いてあったけど、実際はもっとかかったんじゃないかな。
道はひたすら下りで、段差のきつい階段状。
何回かはしごがあったり鎖を持って降りたりしたので、
軍手がものすごく役に立った。

途中から膝が笑っちゃって、でも見る限りどこまでも降りていくし、
黙々と足を運び続けるけど「ほんと、いつ着くんだー」って感じでうんざり。

今ネットで調べたら400m位降りてたらしい。
ビルで考えると天井までの高さによるけど、大体80階くらい? わぁお。

一体どれくらいかかったのか、やっとのことで遺跡に着いた。
神殿をじっくり見たいけど、とりあえず座って休憩。

他に誰もいない。
なんていうか捨て置かれた感がグッとくる遺跡だ。
静かなのは落ち着くなぁ。

でももしこれから月の神殿に行こうと思う人に、一つ忠告。
洞窟の中の神殿、すごく良かったんだけど、なんの気なしに行くところじゃない。
きっと、歩きながらかなり後悔すると思う。本当にしんどいから。
もしかしたらダンナはうちが行くっていったことを恨んでるかもしれない(笑)

しばし休憩して、もう一つの遺跡を見たら、
(こっちの名前が看板には書いてあったけど、やっぱり思い出せない)
そっちは家みたいだった。でも石の配置は月の神殿に比べて乱雑な印象だった。

帰りはワイナピチュへ登る途中に見た分岐に向かって
さっきとは違う道を辿っていくわけですが、残念ながらここからは上りです。
まぁ同じような下り坂が続く、またはさっきの道をのぼるって言われた方が
泣きそうなんだけど、
また登るのかぁという落胆は、なかなか再現できないがっかり感でした。

でも歩き始めると、この道はそこまでしんどくはなかった。
平らなところもあって延々と上りが続くわけじゃないし。
景色も谷底が見えたりマチュピチュが見えたりと心踊る感じだったし。

まぁでもなんていうか、やっとの思いでワイナピチュのゲートに着いたのは12時50分。
休みも取らず、そのままひたすらマチュピチュを横切って、
入口前のサンクチュアリロッジまで辿りつく。
お腹が減っていたし、それよりも落ち着けるところで体を休めたかったから。

まともなものが食べたくて、
一人30ドルもするけど、ロッジのバフェで昼食。

あーでも振り返ってみると反省あり。
ここでクールダウンしてなかったせいもあり、
次の日以降、筋肉痛に悩まされることになりました…

さてバフェはお腹へってたのもあるけど(笑)美味しかったです。
久しぶりに生野菜も食べたし、飲み物も温かいし。
生き返った心地がした。
食事中に生演奏もあって、ガイドだと思われるペルー人が任意で踊ってました。
楽しそうだったので思わず手拍子。

そしてやっぱりですが日本人が多かったです。
この旅行で、この日が一番日本人との遭遇率が高かった。
アジア人は基本的に日本人だし(もちろん韓国人や中国人も見たけど)。
さすがマチュピチュ、一生に一度は行ってみたい所の一つだもんなぁ。

閉店の3時前までゆっくりした後、マチュピチュに再入場。
入場時に書いた名前をパスポートでチェック。
使用済みチケットの転売予防のためだと思われます。

とまぁ再入場したのはいいけど、まだまだ疲れてるので、
とりあえずアップダウンがあまりないところを見て回りました。
山頂に造られているだけあって、中もアップダウンが激しいのです。
でも観光客も減ってきて、ゆっくり見れたのは良かった。

1時間か1時間半かのんびり見学して、ホテルへ。
帰りもつづら折りをくねくねくねくね。

上から見てるとよくわかるんだけど、
この山道には常に3,4台のバスが行き交ってます。
だから乗ってると必ず何台かと行き違えるんだけど、
町からのバスに、小学生らしき団体がなぜか乗っていた。
なぜ4時近くにもなって?
彼らはどこの人で、しかもなぜ団体?
何時以降は子どもは半額とかあるんだろうか?

ホテルに着いて部屋の鍵を開けようとするが開かない!?
そういや昨日チェックイン時に「明日のチェックアウトは9時です」と言われたし、
カードキーだったので、もしや鍵変えた?と思いフロントへ。
案の定、鍵を見せると「すいません、変えてしまいました」と言われる。
気分的に「こちらこそ2泊もしてしまい、すいません」って言いたくなる(笑)
もちろん言わないけど。

どうやらアグアスカリエンテスでは1泊が普通のようだ。
うちらみたいに2泊もしていく奴らはほとんどいないんだろう。

登山でかなりの汗をかいたので、シャワーを浴びて町に繰り出す。
(繰り出すっていうほどエンターテイメント性が高い町ではないが)
昼ごはんが遅かった上にめいっぱい食べたせいで空腹感はなかったので、
とりあえずぶらぶら歩いてみた。

広場ではサッカーをする少年たち。
ペルーではサッカーがメジャーらしく、
どんな小さな町でもサッカー場があると以前ガイドさんが言っていた。
その近くのお店ではガイドブックに乗ってるのか、お客さんが一杯だった。
でもその他のお店は全然入ってないか、入っていても1組か2組くらい。
観光客に対して食事処多すぎやしないか?

結局うちらは誰もいないお店に入り、ダンナはロモサルタード(ペルー料理。うまい)を
うちはペルーカレーとやらを頼む。
ビール(かジュース)は料理に含まれてるらしい。

出てきた料理はうまかった。
が、なぜかうちのカレーについてるご飯はチャーハンだった。
あれは紛れもなくチャーハンだった。しかもおふくろの味。

我が家ではチャーハンに紅しょうがが入っているのだが、
この店のチャーハンにもしょうがが入ってるらしく、全く同じ味がする。
こんな地球の裏側でお袋の味に出会うなんて・・・
人生奇妙なものだとしみじみ思う。

そこでスプーンのスペイン語を教えてもらった。
すっかり忘れたのだが、日本語ではどういうのかと聞かれ「さじ」だと答えた。
もし、彼がそれを覚えていて、いつか日本人に「さじ」だと言ったら、
きっとその日本人は驚くだろうなぁ。楽しみ。
ただもしその時が来たとしても立ち会えないのが残念。

チャーハンは食べきれなかったので、ボックスに入れてもらい明日の朝ごはんに。
アグアスカリエンテスもリマもクスコも、
朝食はなぜか一様にアメリカンブレックファーストで、飽きる。
今朝はとうとうその食事を受け付けなくなったので、ひたすらフルーツを食べてたぐらい。
どうしてペルー料理的な朝ごはんを出してくれないんだろう。
そうすると欧米人から苦情がくるのだろうか?

ほろ酔い気分でホテルに帰って、就寝。