2010年6月18日金曜日

グランドティトンの一日

宿をとったコルターベイはグランドティトンの北側にあって、
空港のある南側へはスネークリバーを挟んで、東西二つの道があります
東側の道がイエローストーンへの向かうときに使ったジャクソンホールハイウェイ。
山の連なりが見渡せるハイウェイです。
もう一つ、西側にはティトンパークウェイ。
今日は、このルートを使って南に下っていきます。

空はこれでもかってくらい晴れて
たまにはぐれ雲が浮かんでいる他には、雲もなし。
撮った写真を振り返りながら、青が眩しいぜ。

まずはシグナルマウンテン。谷全体の眺められる自然の展望台です。
個人的には山見るより谷みてたほうがたのしい。
でも大きすぎて写真に収まらない・・・
そして太陽が眩しい。

山道を下って、一路ジェニーレイクへ。
ここはシャトルボートが対岸と行き来していて、向こう側には美しい滝もあるらしい。
トレイルも多そうだ。
が、思うんだけどボート高いよね。
経済危機のせいかわかんないけど(お金が無いことはわかる)、
国立公園の入場料とかツアーとかの値上げが激しい気がする。

さて湖は澄んでいてきれいだけど、人が多いのがちょっとうんざり気味。
駐車場は運が良くて苦もなくいいところに止められたけどね。
ボートに乗るのも並んでるようで、
それでもひっきりなしに行き来するシャトル。

というわけなのでハイキング用の靴に履き替えて、
対岸まで湖の縁を歩く事にしました。
でも歩いてる人も多いわ。

始めは元気良かったんだけど、
歩き出してすぐから足がしんどいやら体がダルイやら。
だんなは「しんどい? 車戻る?」とか聞いてくれてたんだけど
しばらくグズグズ歩く。
だって湖楽しみにしてたし、うちのせいで対岸に行けないのも嫌だし。
けど、半分もいかないところで回れ右。

あまりにもしんどいから、車に戻って一眠りすることに。
車の窓を全開にして、直射日光を避けて座席倒して、結局1時間半くらい爆睡。
気温は高くないから、風さえ通すと快適だった。
でもだんなはそんな私をほったらかしにもできず、
その辺でうろうろしてたらしい。ごめんよ。
でもマジでダウン気味だったので、そういう判断もできなかった。

寝たら元気になったらしく、昼ごはんを食べた。(多分1時間から1時間半寝た)
その後も結局ジェニーレイクには行かず、駐車場を出発。
水はほんと、きれいなんだけどね。

そのまま景色を見ながら南に下ってcraig thomasビジターセンターへ。
ここ、なんていうか日本っぽかった。
どう日本ぽかったかというと、箱物行政が作った案内所ってこういう感じだなって感じ。
天井が高くて整然としていて活用されていない空いてるスペースがあって。
もちろんここはちゃんと利用されているし、
もしかしたら新しいからそう見えるだけかもしれないけど。

その後、ムースがみれるかもしれないポイントがあるmoose wilson roadを走った。
あ、プロングホーン。
車を停めて観察。
逃げ足速いってうわさだけど、全然警戒されていないらしく逃げない。
ムースポイントには残念ながら何もいない。
隣にいた韓国人の一家(お父さんが英語で話しかけてきた)と「ムースいないねぇ」と話しをする。
彼らは昨日イエローストーンでいろんな種類の動物を見たのに(ムース含む)、
こっちでは全然見れないと嘆いていた。
確かに、イエローストーンの方が動物目撃率が高い気がする。

そろそろあきらめ気味なので、アンテロープフラットロードを抜けて
今日のお宿、ジャクソンまでドライブすることにした。

運転は彼だったので助手席から森の辺りを見てると、何かいた。
エルクっぽくないなぁと思ったから、引き返してもらったら他にも人が。
双眼鏡で見るけど、よくわかんない。
車で追いかけていくと、あ、ムースだ! しかも角! 雄だ!
いいところに車を停めてカメラを構える。
ムースは追われているように(現に幾つもの車と人が追いかけていたんだけど)早足に通りすぎてく。
ラッキーなことに車の前を通り過ぎた。

今回初めてのムースは、意外に至近距離でみれた。
やっぱり狙うと会えないものですね。
偶然そこを車で走ってなければ(しかもその時間に)、会えなかったんだから。

ほくほくな気分でアンテロープフラットロードを走る。
ここはバッファローがいっぱいいたし、プロングホーンもいた。
車はあまり走ってないみたい。
道はジャクソンホールハイウェイに合流して、そのまま南に下っていく。
ジャクソン市のすぐそばには、エルク保護地域。
冬場はここでエルクに餌をあげるらしい。いい観光資源だね。
そのまま今日のお宿、el rancho motelにチェックイン。

部屋は普通、コーヒーメーカーは動かず。
しばらく国立公園内のロッジだったので、温かいものをあまり飲んでいない。
気を利かしてくれただんなが、受付に文句に言ってくれて交換してもらった。
部屋でネットが使えるので、近くのレストランを探す。
夕飯は案の定、中華。少し早いけど、歩いて食べに行く。

お腹いっぱいになって帰り道を歩いていると、太鼓の音。
これはどう聞いても和太鼓だ!
音につられて行くと、富士吉田火祭りの文字が。

ファッショナブル(日本じゃひんしゅくもんだ)な和服に身を包んだ人。屋台。ステージ。
屋台では焼きそば、日本酒(かなり飲みたかったけど自粛)、お好み焼き。
これは一体なんなんだー!
ステージでは和太鼓あり、空手あり、ファッションショーあり。

とりあえず思ったのは夕飯食べずにこっちに来れば良かった。

ブログを書いている今、もしかして姉妹都市か何かで祭りを計画したのかと思い
「ジャクソンホール 姉妹都市」でググッてみたら関係者のブログを発見。
案の定姉妹都市を理由に開催された祭だったらしい。
でもウィキペディアでは富士吉田市の姉妹都市はコロラドスプリングと書いてあるし、
正直よくわかんないです。

まぁでも、ジャクソンくんだりまで来て、姉妹都市か何かわかんないけど、
日本を紹介する祭りに出会うなんて偶然とはいえすごいわ。
西海岸なら日本人も多いし、桜まつりとかいっぱいしてる(行ったことはない)けど、
アメリカの田舎で日本の祭りしてるなんて、驚き。
そこにいる日本人に「?」いっぱいのこの状況の説明をして欲しかったけど、
話しかける勇気もなく、アイスクリーム食べて帰りました。

さて旅行も明日までです。
明日、飛行機が時間通りに飛びますように。